ジャクモンティーの特徴について詳しく解説
ジャクモンティーは、白い幹肌が美しいシラカバ(白樺)の園芸品種で、ヨーロッパ原産の落葉高木です。特に樹皮の白さが際立ち、ナチュラルでありながらスタイリッシュな存在感があり、雑木風の庭や北欧風・モダンな外構との相性も抜群。
庭木としての美しさと四季折々の変化を楽しめることから、シンボルツリーとしても高い人気を誇ります。
それでは、ジャクモンティーの特徴、育て方、管理方法について詳しく見ていきましょう!
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1.ジャクモンティーの樹形
(1) 当店商品のジャクモンティーの樹形
小型ながらも株立ちで樹形の整ったジャクモンティーです。
【サイズ:樹高H≒160 × 枝張りW≒120 × 根鉢径A≒27cm(全高L≒180cm)】

2.ジャクモンティーの基本情報
項目 | 詳細 |
---|---|
和名 | シラカバ ‘ジャクモンティー’ |
学名 | Betula utilis var. jacquemontii |
科名 | カバノキ科(Betulaceae) |
属名 | カバノキ属(Betula) |
タイプ | 落葉 高木 |
分布 | 原種はヒマラヤ地方(園芸種として世界中で流通) |
オススメ植栽地域 | 東北〜九州(原種に比べて暑さに強い) |
樹高 | 1〜10m(庭木では3〜6m程度) |
成長速度 | 早め(30〜40cm/年) |
日照条件 | 日向~半日陰(明るく開けた場所が理想) |
耐寒性 | 非常に強い(−20℃以上に耐える) |
耐暑性 | 強い |
耐病虫性 | やや弱い |
水やり | 夏場は毎日たっぷりと(バケツ1杯ほど) |
開花時期 | 4〜5月(花穂が垂れ下がる) |
育てやすさ | 中級者向き(虫害に注意) |
特徴 | 白い幹肌が美しく、シンボルツリーに最適 |
育てるポイント | テッポウムシ(カミキリムシの幼虫)による被害にあいやすいので、要注意。 |
3.ジャクモンティーの特徴
(1) 幹の美しさ
- 樹皮は真っ白でなめらか
- 成長とともに幹肌が剥がれて美しい白肌に
- 日差しやライトアップで白さが際立ち、夜間の演出にも◎

(2) 樹形の美しさ
- まっすぐでシャープな立ち姿
- 枝は繊細で柔らかな雰囲気も併せ持つ
- 一本でも、株立ち状でも見映えが良い

(3) 葉と花
- 葉は小さめの卵形で、明るい緑〜黄緑の清涼感ある色合い
- 秋には黄葉して落葉し、幹肌の美しさが引き立つ
- 春に花穂(かすかな花)が下がって咲くが、観賞価値は控えめ

4.ジャクモンティーの育て方
(1) 植え付け
- 適期:秋(10〜11月)または早春(3〜4月)
- 開けた日当たりの良い場所がベスト
- 水はけ・保水性のバランスが取れた土壌(腐葉土を多く)

(2) 水やり
- 植え付け後の2~3年はこまめに水やりが必要。
- 春:毎日(気温が上がると植物の成長が盛んになりますので、水やりに気を配ります)
- 夏:毎日(暑さで水分が蒸発しやすいため、水切れに注意しましょう)
- 秋:2日に1回(冬に近づくにつれだんだん気温が下がってきますので、水やりの量を徐々に減らすように調整しましょう)
- 冬:3~4日に1回(成長が遅くなり、水の吸収が少なくなります)
- 根付いた後は基本的には自然降雨でOKだが、夏の乾燥時期は注意。

(3) 肥料
- 寒肥(2月頃)に緩効性肥料を少量
- 肥料は控えめでOK。過剰施肥は樹勢を乱す原因に
(4) 剪定 ✂
- 基本は不要。自然樹形を楽しむのが理想
- 枝が混みすぎた場合は落葉期に軽く間引く程度
5.白樺とジャクモンティーの違い
比較項目 | 白樺(シラカバ) | ジャクモンティー |
---|---|---|
分類 | 日本原産の在来種 | ヒマラヤ原産の園芸品種(別種) |
学名 | Betula platyphylla var. japonica | Betula utilis var. jacquemontii |
原産地 | 日本(北海道〜本州中部の高地) | ネパール〜ヒマラヤ山脈周辺 |
幹の白さ | 成長してから徐々に白くなる(やや灰色がかる) | 若木の頃から非常に白く、美しい幹肌が特徴 |
樹形 | やや粗めで自然な雰囲気 | 直立でシャープ、整った樹形が多い |
葉の形・色 | 少し大きめで濃緑色、ざらつきあり | やや小さく、黄緑〜ライトグリーンでやわらかめ |
成長速度 | 早い(年50〜70cm) | 早い(年30〜40cm) |
耐寒性 | 非常に強い(寒冷地向き) | 非常に強い(寒冷地向き) |
耐暑性 | 弱い(高温多湿は苦手) | 強い、白樺よりは順応性あり |
寿命 | 比較的短命(20〜30年程度) | 同様に短命(20〜30年) |
利用シーン | 高原や自然風の庭、山荘 | ナチュラルガーデン、北欧風・モダン外構に人気 |
市場での人気 | 日本の庭に自然に馴染む | 庭木・シンボルツリーとして非常に人気上昇中 |
💡ポイント別まとめ
✅ 幹の白さを求めるならジャクモンティー!
→ 若いうちから純白に近い美しい幹肌を楽しめます。
✅ 自然風で素朴な雰囲気には在来の白樺も◎
→ やや野趣を感じるナチュラルガーデンに合います。
✅ 暑さへの強さではややジャクモンティーが上
→ それでも西日や高温多湿には注意が必要です。
6.ジャクモンティーのテッポウムシ(カミキリムシ)による被害
■ 被害の概要
テッポウムシとは、カミキリムシの幼虫の通称で、幹や枝の内部を食い荒らして成長します。ジャクモンティーのような白樹皮の木は特に被害が目立ちやすく、また致命傷にもなりやすいため、注意が必要です。
■ 被害の特徴
- 幹の根元付近におがくず状の木くず(フラス)が出てくる
- 成虫のカミキリムシが幹に産卵→幼虫が木の中を食い進む
- 食害が進行すると水分や養分の吸収が妨げられ、樹勢が急激に低下
- 最悪の場合、立ち枯れや倒木に至ることも
■ 発生時期と発見のポイント
- 5〜9月にかけてが最も活動が活発
- 幹の下部をよく観察し、おがくずが積もっていないかチェック
- 木の皮が剥がれたり、変色している箇所も要注意
✅ 発生した場合の対処
- おがくずの出ている穴に針金を差し込んで幼虫を駆除
- 殺虫剤を注入
✅ 予防策
- 毎年5〜7月頃に、幹の根元を重点的に観察
- 成虫が産卵しにくいように、防虫ネットや忌避スプレーを使用
- 春〜初夏に浸透性殺虫剤を予防的に散布するのも効果的
- 樹皮に傷をつけないよう、日常の管理時も注意
⚠ なぜジャクモンティーは狙われやすいのか?
- 幹が白く柔らかいため、産卵しやすい
- 樹皮が滑らかで、被害跡やおがくずがほかの樹種に比べて目立ちやすい
- 高温多湿な環境では、木が弱って被害を受けやすくなる
🧭まとめ:テッポウムシ対策のポイント
✅ 春〜秋は定期的な観察を欠かさずに
✅ おがくずを見つけたら即対応が重要!
✅ 殺虫剤や物理的な対処で幼虫の侵入を防ぐ
✅ 予防が一番の対策!元気な木に育てることで被害も軽減
7.ジャクモンティーの用途
(1) シンボルツリーとして
白い幹肌が際立ち、玄関先やアプローチに最適
(2) モダン・北欧風の庭に
直線的な樹形と白さがミニマルデザインにマッチ
(3) 雑木風の植栽に組み合わせて
アオダモやソヨゴ、コハウチワカエデとの混植で自然な雰囲気を演出
(4) 四季の景観を楽しむ樹として
春は芽吹き、夏は涼感、秋は黄葉、冬は白幹。一年を通して美しい
8.ジャクモンティーの魅力と注意点
(1) 魅力
✅ 幹の白さが際立ち、シンボル性が高い
✅ 自然樹形で手入れが少なくて済む
✅ 他の樹種と合わせやすく、景観演出に優れる
✅ 四季の変化が楽しめる
(2) 注意点
⚠ 暑さと湿気に弱い(特に西日本では注意)
⚠ 乾燥に弱く、根が浅いので夏場の水切れに注意
⚠ 寿命が比較的短め(20~30年)で、やや繊細な面あり
9.まとめ
ジャクモンティーは、庭にスタイリッシュな白のアクセントを添える落葉高木。美しい幹肌とスッとした樹形が魅力で、ナチュラルにもモダンにもマッチします。
乾燥や暑さに注意すれば、比較的管理も難しくなく、年々白さが増す幹肌の美しさを楽しめる樹種です。
こんな方におすすめ!
✅ スタイリッシュで存在感のあるシンボルツリーを探している
✅ ナチュラルな景観の中にモダンなアクセントを加えたい
✅ 北欧風や雑木風の庭づくりがしたい
✅ 白樹皮の木が好き!という方にぴったり
ジャクモンティーを植えて、季節の移ろいと共に育つ白い庭のシンボルを楽しんでみませんか?🌿❄️
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