オリーブの木の特徴について詳しく解説
オリーブの木は、地中海沿岸を原産とする常緑広葉樹で、銀緑色の細長い葉と明るく柔らかな樹形が魅力です。ドライガーデンや南欧風の外構をはじめ、最近ではナチュラルモダン住宅のシンボルツリーとしても人気上昇中。丈夫で育てやすく、果実を楽しむこともできる多用途な庭木です。
それでは、オリーブの特徴、育て方、管理方法について詳しく見ていきましょう!
1.オリーブの樹形と植栽施工例
(1) 当店商品のオリーブの樹形
かなり大型ですらっと繊細なオリーブミッションです。
【サイズ:樹高H≒250 × 枝張りW≒130 × 根鉢径A≒40cm(全高L≒270cm)】

個性的な樹形の鉢植えオリーブネバディロブランコです。
よくある鉢の中にポットを入れているタイプではなく、きちんと植え付けてある状態です。
玄関先やオフィスに置くにはもってこいの一本です。
【サイズ:全高H≒180 × 枝張りW≒110cm 鉢:外寸 W37 × H33cm】

(2) 当社による実際の外構工事の植栽施工例
門柱の横にシンボルツリーとして植えたオリーブひなかぜです。
ひなかぜの素直な樹形は、コンパクトなスペースに使いやすいですね!

花壇の中に植え付けたオリーブです。
これからの成長が楽しみな一本です。

2.オリーブの基本情報
項目 | 詳細 |
---|---|
和名 | オリーブ |
学名 | Olea europaea |
科名 | モクセイ科(Oleaceae) |
属名 | オリーブ属(Olea) |
タイプ | 常緑 高木 |
分布 | 地中海沿岸原産、日本では関東以西で地植え可能 |
オススメ植栽地域 | 関東~九州(寒冷地では鉢植え推奨) |
樹高 | 1〜5m(剪定で調整可能) |
成長速度 | 普通(30cm/年) |
日照条件 | 日向~半日陰(日向を好む) |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い(乾燥にも非常に強い) |
耐病虫性 | やや強い(カミキリムシやスズメガの幼虫に注意) |
水やり | 土の表面が乾いてから |
開花時期 | 5〜6月に白く小さな花 |
果実成熟期 | 10〜11月(受粉樹が必要) |
育てやすさ | 初心者向きで育てやすい |
特徴 | 銀緑色の細長い葉が美しく、明るく爽やかな印象の常緑樹 |
育てるポイント | 日当たりと水はけの良い場所に植えるのが基本で、果実を実らせたい場合は異品種をペアで植える。 |
3.オリーブの特徴
(1) 葉の美しさと明るい印象
- 葉は細長く、表は緑色・裏は銀白色で光を受けて輝くように見える
- 洋風・地中海風の植栽によく合い、明るく軽やかな印象

(2) 自然樹形と剪定のしやすさ
- 樹形はふんわりと広がる傘状または上向きにスラリと伸びる形
- 剪定に強く、ナチュラルにもフォーマルにも仕立てやすい

(3) 果実も楽しめる実用性
- 5月ごろに白い花が咲き、秋には小さな果実が実ることも
- 実を収穫するには別品種(受粉樹)を近くに植えるのがポイント



4.オリーブの育て方
(1) 植え付け
- 適期:春(3〜5月)または秋(9〜10月)
- 場所:日当たり・風通しの良い場所が理想
- 土壌:水はけのよい土(軽い砂質~腐葉土混合土)

(2) 水やり
- 植え付け後の2~3年はこまめに水やりが必要。
- 春:2日に1回(気温が上がると植物の成長が盛んになりますので、水やりに気を配ります)
- 夏:毎日(暑さで水分が蒸発しやすいため、水切れに注意しましょう)
- 秋:2日に1回(冬に近づくにつれだんだん気温が下がってきますので、水やりの量を徐々に減らすように調整しましょう)
- 冬:3~4日に1回(成長が遅くなり、水の吸収が少なくなります)
- 根付いた後は基本的には自然降雨でOKだが、夏の乾燥時期は注意。

(3) 肥料
- 基本的に控えめでOK
- 春と秋に緩効性肥料を少量与える程度で十分
(4) 剪定 ✂
- 剪定に強く、年間1〜2回の軽い整枝で管理可能
- 風通しを良くし、樹形を整えるために込み合った枝を間引く
(5) 病害虫対策 🐛
- 比較的強いが、カミキリムシ(穿孔)・スズメガ幼虫(葉食害)に注意
- 幹の様子や葉に異常がないか、定期的なチェックが有効
5.オリーブの品種
(1) ネバディロ・ブランコ
(Nevadillo Blanco)
- スペイン原産の代表的なオリーブ品種
- 葉はやや小さめで明るい緑色、枝ぶりは柔らかくナチュラル
- 樹勢が強く成長が早いため、剪定や整枝がしやすい
- 自家結実性がないため、単独では実がなりにくい
- 他品種への受粉能力が非常に高く、受粉樹として定番
- 果実は中粒でオイル・塩漬けどちらも可能だが、果実目的単体での植栽にはやや不向き
- 耐暑性・乾燥性に非常に強く、丈夫で育てやすい
- 地植えにも鉢植えにも適し、初心者にもおすすめ
(2) マンザニロ
(Manzanillo)
- スペイン原産の代表的な果実用品種(特にテーブルオリーブとして有名)
- 果実が大きく肉厚でジューシー、塩漬けや実食に最適
- 果実の味・品質が高く、世界的にも人気の品種
- 樹形はコンパクトで扱いやすく、剪定しやすい
- 自家結実性はやや弱いため、受粉樹(ネバディロなど)とのペア植えが必要
- 日当たりと水はけのよい場所を好み、育てやすい
- 耐寒性・耐暑性ともに強く、日本の気候にもなじみやすい
- 観賞用としても優れた樹形と葉姿を持ち、庭木としても◎
(3) ルッカ
(Lucca)
- アメリカ(カリフォルニア)原産のオリーブ品種
- 自家結実性が高く、1本でも果実がなりやすいため家庭栽培に人気
- 果実はやや小ぶりだが、オイルの含有量が多く品質が良い
- 香りがよく、フルーティーなオリーブオイル向けの品種
- 樹形はコンパクトでまとまりやすく、鉢植えでも管理しやすい
- 耐病性が高く、オリーブアナアキゾウムシなどにも比較的強い
- 耐寒性は中程度(−5℃前後)で、温暖地向き
- 育てやすく、初心者にもおすすめの果実用品種
(4) ミッション
(Mission)
- アメリカ(カリフォルニア)原産の代表的な品種
- 果実は中〜大粒で、食用・オイルどちらにも使える万能タイプ
- 自家結実性はやや弱く、他品種とのペア植えがあると実付きが良くなる
- 樹形が美しく、自然にまとまりやすいため観賞用にも人気
- 成長はやや早めで、剪定で形を整えやすい
- 葉はやや小さめで、上品な緑色と銀葉の裏面が魅力的
- 耐寒性・耐暑性ともに強く、日本の気候でも育てやすい
- シンボルツリーや庭木としても映える品種
(5) アルベキナ
(Arbequina)
- スペイン(カタルーニャ地方)原産の小果系オリーブ品種
- 自家結実性が高く、1本でも果実がしっかりなるため家庭栽培に向く
- 果実は小粒だがオイルの含有量が多く、香り高いオイルが採れる
- やや甘みのあるまろやかな風味で、テーブルオリーブにも適する
- コンパクトで密に茂る樹形が特徴で、剪定しやすく鉢植えにも向く
- 耐寒性は比較的高く、日本の気候にもよく適応(関東以西で地植え可)
- 病害虫にも比較的強く、育てやすい初心者向け品種
- 成長は穏やかで、小スペースの庭やベランダでも管理しやすい
(6) レッチーノ
(Leccino)
- イタリア・トスカーナ地方原産の伝統的なオイル用品種
- 耐寒性が高く、日本の気候にも適応しやすい(寒冷地でも比較的育てやすい)
- 病害虫にも強く、育てやすい丈夫な品種
- 果実は中粒で、香りがよく上質なオリーブオイルが採れる
- 自家結実性はやや弱いため、他品種(ネバディロなど)とのペア植えがおすすめ
- 枝葉が柔らかく自然な樹形を作りやすい
- 観賞用としても美しい姿を保ち、ナチュラルガーデンにも合う
- 成長はやや早めで、定期的な剪定で樹形をコントロールできる
(7) フラントイオ
(Frantoio)
- イタリア・トスカーナ地方原産の代表的なオイル用品種
- 香り高く高品質なオリーブオイルが採れることで有名
- 果実は中粒で搾油率が高く、オイル目的に最適
- 自家結実性は弱く、他品種(レッチーノ・ネバディロなど)とのペア植えが必要
- 樹形はやや開帳性で自然な広がりがあり、観賞用としても人気
- 葉は細長く、明るいグリーンで上品な印象
- 耐寒性・耐暑性ともに中程度(関東以南での地植えが適する)
- 成長は中〜やや早めで、剪定で樹形を整えやすい
(8) コロネイキ
(Koroneiki)
- ギリシャ原産の代表的な小果系オリーブ品種
- 果実は非常に小粒だが、オイル含有量が多く高品質なオイルが採れる
- オリーブオイルの女王とも呼ばれ、香り豊かで味も濃厚
- **自家結実性あり(1本でも実がつきやすい)**が、他品種とのペア植えでさらに実付きUP
- 枝葉が細かく、コンパクトで整った樹形になりやすい
- 生育がゆっくりで剪定の手間が少ないため、狭い場所や鉢植えにも◎
- 耐暑性・乾燥性が非常に高く、地中海性気候にぴったり
- 耐寒性はやや低め(霜に注意) → 関東以西の暖地向き
(9) チプレッシーノ(シプレッシーノ)
(Cipressino)
- イタリア原産の観賞価値が高いオリーブ品種
- 直立性の強い樹形で、スラリとした縦長のシルエットが特徴
- 葉は濃緑で光沢があり、シャープな印象を与える
- 成長が早く、上方向にまっすぐ伸びやすいため、狭い場所でも植えやすい
- 剪定しやすく、列植やフォーマルな仕立てにも向く(生垣にも◎)
- 果実は小さく、オイル用にも利用可能だが観賞用途がメイン
- 耐暑性・乾燥性に強く、丈夫で育てやすい
- 耐寒性は中程度(−5℃前後。寒冷地では鉢植え推奨)
(10) チプレッシーノ(シプレッシーノ)・ピッコロ
(Cipressino Piccolo)
- チプレッシーノを矮性化(コンパクト化)した品種
- 直立性の美しい樹形はそのままに、樹高を抑えて管理しやすく改良
- 狭小スペースや鉢植えでも扱いやすく、省スペースに最適
- 葉はやや細めで濃緑、スタイリッシュな印象
- 剪定にも強く、整った形に仕立てやすい
- 果実もつくが小さめで、基本は観賞向き
- 耐暑性・乾燥性が高く、ローメンテナンスで育てやすい
- 耐寒性はやや低めのため、寒冷地では鉢植え管理が安心
(11) タジャスカ
(Taggiasca)
- イタリア・リグーリア地方原産の高品質な果実用品種
- 果実は小粒ながら風味豊かで、食味に定評あり(塩漬け・オイル兼用)
- ヨーロッパで“最高級のテーブルオリーブ”として人気
- 自家結実性は低めのため、受粉樹(ネバディロ・レッチーノなど)との併植が必要
- 枝ぶりはやや横広がりで、ナチュラルな樹形に育ちやすい
- 葉は明るめの緑色で、柔らかな印象
- 耐寒性・耐暑性は中程度(関東以西の暖地向き)
- やや乾燥に弱いため、水切れには注意が必要
- 味重視で育てたい方におすすめの希少品種
(12) モライオロ
(Moraiolo)
- イタリア・トスカーナ地方原産の伝統的なオイル用品種
- 香り高く濃厚な高品質オリーブオイルが採れることで知られる
- 果実は小粒で搾油率が高く、オイル専用品種として人気
- やや開帳性の樹形で、自然な広がりのあるシルエットに育ちやすい
- 自家結実性は低く、受粉樹(フラントイオ・レッチーノなど)との併植が必要
- 葉は小さめでやや丸みがあり、やさしい雰囲気
- 耐寒性・耐暑性ともに中程度(寒冷地では鉢植え管理がおすすめ)
- 病害虫にやや敏感な傾向があるため、風通しの良い環境で管理
- 本格的なオイル収穫を目指す方に適した上級者向け品種
(13) ヒナカゼ
(hinakaze)
- 日本で開発された国産のオリーブ品種(新品種)
- コンパクトな樹形と整いやすい枝ぶりで、鉢植え・狭小地向き
- 葉は小さめで濃い緑色、裏は銀白色で美しいコントラスト
- 成長がゆっくりで、剪定の手間が少ない
- 自家結実性があり、1本でも果実がなりやすい(初心者にも◎)
- 果実はやや小粒でオイル向き、味はまろやか
- 耐寒性・耐病性が高く、日本の気候に適応しやすい
- 観賞と実用の両立ができる、家庭向けの優良品種
(1) 🍈 果実を実らせるためのポイント(品種選びのコツ)
- オリーブは基本的に1本では実がなりにくい(自家不結実)ため、異なる品種2本以上の組み合わせがおすすめです。
- 例:ネバディロブランコ(受粉樹)+マンザニロ(果実用)
- 自家結実性のある品種(例:ルッカ、アルベキナ)は単独でも実がなるが、近くに他品種を植えると実付きが向上します。
(2) 観賞用におすすめの品種
品種名 | 特徴 |
---|---|
チプレッシーノ | スラリと縦に伸びる直立樹形。洋風・モダンな外構に映える。剪定で整えやすい。 |
シプレッシーノ・ピッコロ | コンパクトで樹形が乱れにくく、狭い場所や鉢植えに◎ |
ミッション・フラントイオ | 樹形が美しく、ナチュラルな雰囲気の外構にぴったり。 果実も楽しめる。 |
(3) ✨用途別おすすめ品種
用途 | おすすめ品種 |
---|---|
果実(食用) | マンザニロ、ルッカ、アルベキナ、タジャスカ |
果実(オイル) | フラントイオ、レッチーノ、コロネイキ |
観賞・シンボルツリー | チプレッシーノ、ミッション、シプレッシーノ・ピッコロ |
ペア植え(受粉用) | ネバディロ・ブランコ(万能受粉樹) |
6.オリーブの用途
(1) シンボルツリーとして
- 洋風〜ナチュラルモダンの外構に人気No.1の常緑樹
- 白壁や石材との組み合わせが映える
(2) 中庭・テラスの鉢植えに
- 鉢植えで管理しやすく、移動も可能
- 実がなればインテリア感覚でも楽しめる
(3) ペア植え・列植で受粉も◎
- 実を楽しみたい場合は2品種以上を近くに植えると◎
7.オリーブの魅力と注意点
(1) 魅力
✅ 明るい葉色で、洋風の庭にぴったり
✅ 常緑で剪定しやすく、形が整いやすい
✅ 果実も楽しめ、実用性もあり
✅ 鉢植えでも育てやすく、おしゃれな印象に
(2) 注意点
⚠ 寒さにやや弱く、寒冷地では防寒対策 or 鉢植え推奨
⚠ 強い剪定は樹勢を弱める場合があるため注意
⚠ 単独では実がなりにくい。果実を楽しむなら受粉樹を用意する
8.まとめ
オリーブの木は、明るくスタイリッシュな葉姿と育てやすさで、シンボルツリーにも中庭のアクセントにも人気のある常緑樹です。
洋風・地中海風の庭づくりに欠かせない定番樹木であり、果実を楽しむこともできるなど、観賞性と実用性を兼ね備えた優秀な庭木です。
こんな方におすすめ!
✅ 洋風・ナチュラルモダンな庭づくりをしたい
✅ シンボルツリーに明るい葉色の木を植えたい
✅ 育てやすくて形の整えやすい常緑樹を探している
✅ 果実も収穫してみたい・楽しみたい
オリーブの木を植えて、四季を通じて美しく育つ明るい庭づくりを楽しんでみませんか?🌿🍈