タイサンボク ‘ケイパレス’(Magnolia grandiflora ‘Kay Parris’)の特徴について詳しく解説
タイサンボク ‘ケイパレス’ は、アメリカ南部原産の常緑高木タイサンボク(Magnolia grandiflora)の園芸品種で、美しい光沢葉と大輪の白花が魅力の庭木です。
‘ケイパレス’はコンパクトで小ぶりな改良品種であり、一般的なタイサンボクよりも樹形が整いやすく、狭いスペースにも植えやすいのが特徴です。
葉裏の赤褐色の毛(ビロード状)が美しく、四季を通して存在感のある常緑樹として人気があります。
また近縁種であるリトルジェムに比べ、成長が早く葉裏の色が濃いです。
それでは、タイサンボク ‘ケイパレス’の特徴、育て方、管理方法について詳しく見ていきましょう!
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1.タイサンボク ‘ケイパレス’の樹形とタイサンボク植栽施工例
(1) 当店商品のケイパレスの樹形
比較的大型で樹形の整ったケイパレスです。
【サイズ:樹高H≒200 × 枝張りW≒120 × 根鉢径A≒30cm(全高L≒220cm)】

(2) 当社による実際の外構工事の植栽施工例
明るい葉色のものを中心に、タイサンボクリトルジェムも植えています。
葉裏のコントラストが、空間の彩りをより鮮やかにしていますね!

ヒペリカムルッソフォエウスとフェイジョアに挟まれる形で植えたタイサンボクリトルジェム。
根元にはツバキエリナカスケードを添えています。

2.タイサンボク ‘ケイパレス’の基本情報
項目 | 詳細 |
---|---|
和名 | タイサンボク ‘ケイパレス’ |
学名 | Magnolia grandiflora ‘Kay Parris’ |
科名 | モクレン科(Magnoliaceae) |
属名 | モクレン属(Magnolia) |
タイプ | 常緑 低木 |
オススメ植栽地域 | 関東~九州 |
樹高 | 1~3m |
成長速度 | 遅い(10〜20cm/年) |
日照条件 | 日向〜半日陰 |
耐寒性 | やや強い(-7℃程度まで) |
耐暑性 | 強い |
耐病虫性 | 強い |
水やり | 夏場は毎日たっぷりと(バケツ半分ほど) |
開花期 | 5〜8月 |
花色 | 白(大輪・芳香あり) |
葉 | 濃緑で光沢があり、裏面は赤褐色の毛 |
特徴 | コンパクトな樹形と連続開花性 |
育てやすさ | 初心者でも比較的容易 |
育てるポイント | 乾燥気味より湿り気味の方が良いです。 |
3.タイサンボク ‘ケイパレス’の特徴
(1) 樹形と葉
‘ケイパレス’は直立性で樹形がコンパクトにまとまるタイプ。
葉は光沢のある濃緑色で、裏面は赤褐色のビロード状の毛に覆われています。
このコントラストが非常に美しく、一年中観賞価値が高いです。




(2) 花
5〜8月頃に直径15〜20cmもの大きな白い花を咲かせます。
花は芳香を放ち、甘く上品な香りが特徴です。
他のタイサンボクよりも開花期間が長く、連続して花を楽しめるのも‘ケイパレス’の魅力です。

(3) 果実
花後に赤い実をつけ、熟すと中から赤い種子が吊り下がるように見えます。
秋の風情を添えるアクセントとして楽しめます。
4.タイサンボク‘リトルジェム’ と ‘ケイパレス’ の違い
項目 | リトルジェム(Little Gem) | ケイパレス(Kay Parris) |
---|---|---|
分類 | タイサンボクの矮性品種 | タイサンボクの矮性品種 |
樹高 | 約1〜2.5m(やや低め・ゆっくり成長) | 約1〜3m(やや高め・成長やや早い) |
樹形 | 直立性で密に葉がつく。円柱形にまとまる | やや開張性で、枝ぶりが自然で柔らかい印象 |
葉の特徴 | 小ぶりで厚く、濃い緑色。裏面の赤褐色は明るめで柔らかい質感 | やや大きく艶が強い。裏面は赤褐色の毛が密生 |
花の大きさ | 約10〜15cm(やや小ぶり) | 約15〜20cm(大きめ・豪華) |
開花時期 | 初夏〜夏(6〜8月)中心 | 春〜秋(5〜9月)まで長く咲く傾向 |
花の香り | 甘く上品 | より芳香が強く、香りが持続しやすい |
成長速度 | 遅め(手入れしやすい) | やや遅め(自然樹形を保ちやすい) |
おすすめ用途 | 狭い庭・シンボルツリー・目隠し生垣 | 庭の主木・洋風ガーデン・香りを楽しむ庭・ドライフラワー・切り花 |
管理のしやすさ | 剪定ほぼ不要・コンパクト | 樹勢がやや強く、軽い剪定が必要なことも |
ケイパレスの葉裏の色は濃い赤褐色

リトルジェムの葉裏の色は薄め

🌸 まとめ
- リトルジェム は、コンパクトタイプ。狭い庭や目隠し植栽に最適で、手入れも少なくて済みます。
- ケイパレス は、花が大きく香りが強い上品タイプ。葉裏の赤褐色が美しく、やや伸びやかで自然な樹形が魅力です。
どちらも常緑・耐寒性・花の美しさを兼ね備えた優良品種ですが、
「小さくまとまる安定感重視ならリトルジェム」
「花や香り・やわらかい雰囲気・を重視するならケイパレス」
を選ぶのがおすすめです。
5.タイサンボク ‘ケイパレス’の育て方
(1) 植え付け
植え付け適期は春(3〜4月)または秋(10〜11月)。
根が浅いため、風通しが良く日当たりのよい場所に。
水はけの良い土壌を好み、赤玉土:腐葉土=7:3程度が適しています。

(2) 水やり
- 植え付け後の2~3年はこまめに水やりが必要。
- 春:毎日(気温が上がると植物の成長が盛んになりますので、水やりに気を配ります)
- 夏:毎日(暑さで水分が蒸発しやすいため、水切れに注意しましょう)
- 秋:2日に1回(冬に近づくにつれだんだん気温が下がってきますので、水やりの量を徐々に減らすように調整しましょう)
- 冬:3~4日に1回(成長が遅くなり、水の吸収が少なくなります)
- 根付いた後は基本的には自然降雨でOKだが、夏の乾燥時期は注意。

(3) 肥料
2月頃に緩効性肥料を寒肥として与えると生育が良くなります。
花後にも追肥を少量施すと、翌年の花つきが良くなります。
(4) 剪定 ✂
剪定は花後(9〜10月頃)に軽く形を整える程度で十分。
強剪定は避け、枯れ枝・交差枝を整理する程度にとどめましょう。
(5) 病害虫対策
比較的強健ですが、ハマキムシ・カイガラムシが付くことがあります。
発見次第、手で除去または薬剤散布で防除可能です。
6.タイサンボク ‘ケイパレス’の用途
シンボルツリーとして:花の美しさと常緑の存在感で人気。
目隠し樹として:枝葉が密で通年緑を保つ。
洋風ガーデン・和モダン外構のアクセントに最適。
7.魅力と注意点
(1) 魅力
✅ 花・葉ともに美しく一年中見応えがある
✅ 一般的なタイサンボクよりコンパクトで扱いやすい
✅ 耐寒性・耐暑性が高く幅広い地域で育つ
✅ 香りの良い花が長期間楽しめる
(2) 注意点
⚠ 乾燥に弱いため西日や乾燥風に注意
⚠ 根が浅いため強風で倒れやすい(支柱を立てると安心)
⚠ 成木になると移植が難しいため、植える場所は慎重に選ぶ
8.まとめ
タイサンボク ‘ケイパレス’ は、
美しい花・葉・香りを併せ持つ常緑高木で、
四季を通して庭を上品に彩ります。
特に通常のタイサンボクより樹形が整いやすくコンパクトなため、
狭い庭やアプローチにも植えやすいのが最大の魅力です。
こんな方におすすめ!
✅ 花も楽しめる常緑のシンボルツリーを探している
✅ 管理のしやすいタイサンボクを選びたい
✅ 四季を通して存在感のある木を植えたい
‘ケイパレス’を植えて、上品で華やかな庭空間を演出してみませんか? 🌸
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