ノムラモミジ(野村紅葉)の特徴について詳しく解説
ノムラモミジは、通年で深い赤紫〜赤褐色の葉を楽しめる、赤葉のイロハモミジの園芸品種です。春から秋にかけての落ち着いた赤い葉、そして秋にはより鮮やかに紅葉し、庭に強いアクセントを与えてくれます。和風庭園やモダンな外構とも相性が良く、シンボルツリーや庭のアクセントとしても大変人気です。また一部では濃紫紅葉(のむらもみじ)とも呼ばれています。
それでは、ノムラモミジの特徴、育て方、管理方法について詳しく見ていきましょう!
1.ノムラモミジの樹形と植栽施工例
(1) 当店商品のノムラモミジの樹形
本株立ちで樹形の整ったノムラモミジです。
【サイズ:樹高H≒180 × 枝張りW≒120 × 根鉢径A≒35cm(全高L≒200cm)】

(2) 当社による実際の外構工事の植栽施工例
門柱前にシンボルツリーとして植えたノムラモミジです。
グレーの門柱に対して、ノムラモミジの真紅の葉がよく映えます。

和風庭園の中に植えたノムラモミジです。

広いお庭の中にアクセントとして植えたノムラモミジです。
緑の中に一点赤色があると、メリハリが付きますね!

一番手前の目立つ場所に植えたノムラモミジです。

2.ノムラモミジの基本情報
項目 | 詳細 |
---|---|
和名 | ノムラモミジ(野村紅葉) |
学名 | Acer palmatum ‘Nomura’ |
科名 | ムクロジ科(Sapindaceae)(旧カエデ科) |
属名 | カエデ属(Acer) |
タイプ | 落葉 高木 |
分布 | 日本原産(園芸品種) |
オススメ植栽地域 | 東北〜九州(幅広く対応) |
樹高 | 1〜6m(剪定で調整可) |
成長速度 | 普通(30〜40cm/年) |
日照条件 | 日向~半日陰 |
耐寒性 | 強い(−10℃程度まで可) |
耐暑性 | 強い |
耐病虫性 | 強い |
水やり | 夏場は毎日たっぷりと(バケツ1杯ほど) |
開花時期 | 4〜5月(小さな花が葉の陰に) |
育てやすさ | 初心者向きで育てやすい |
育てるポイント | 日陰の場所で植えると繊細な雰囲気を保ったまま育てることも可能です。 |
3.ノムラモミジの特徴
(1) 一年を通じて赤い葉
- 春の芽吹きから秋まで赤紫〜赤褐色の葉を保ち、季節ごとの変化も楽しめる
- 秋にはさらに鮮やかな紅色〜朱色へ紅葉
- 緑葉の庭木の中で際立つ存在感
- ただ、環境によっては夏場に葉色が緑色へと変化することがある。


(2) 美しい樹形と剪定のしやすさ
- 上に向かって広がる端正な樹形
- 剪定しやすく、形を整えることでシンボル性アップ
- 他のイロハモミジ系と同様、管理の自由度が高い

(3) 春の花と秋の実
- 4~5月頃に、小さな 赤い花 を咲かせる。
- 9~10月頃に、 プロペラ状の種子(翼果) をつける。
- 花や実は目立たないが、観察すると繊細な美しさがある。

4.ノムラモミジの育て方
(1) 植え付け
- 適期:春(3〜4月)または秋(10〜11月)
- 場所:半日陰が理想。直射日光や西日は葉焼けの原因に
- 土壌:腐葉土をたっぷり混ぜた水はけ良く保水性のある土

(2) 水やり
- 植え付け後の2~3年はこまめに水やりが必要。
- 春:毎日(気温が上がると植物の成長が盛んになりますので、水やりに気を配ります)
- 夏:毎日(暑さで水分が蒸発しやすいため、水切れに注意しましょう)
- 秋:2日に1回(冬に近づくにつれだんだん気温が下がってきますので、水やりの量を徐々に減らすように調整しましょう)
- 冬:3~4日に1回(成長が遅くなり、水の吸収が少なくなります)
- 根付いた後は基本的には自然降雨でOKだが、夏の乾燥時期は注意。

(3) 肥料
- 与えすぎに注意
- 冬(1〜2月)に寒肥として緩効性有機肥料を控えめに
(4) 剪定 ✂
- 時期:落葉期(12月〜2月)が基本。花後の5月も可。
- 基本は不要枝の間引き剪定。強剪定は樹形が崩れるため避ける。
- 枝の混み合いを抑え、通風を確保
(5) 病害虫対策 🐛
- 病害虫には比較的強い
- 風通しが悪いとアブラムシ、カイガラムシの心配→早期対処でOK
- 夏場の高温時は葉焼け・乾燥に注意
5.ノムラモミジの用途
(1) シンボルツリーに
- 赤葉の存在感で庭の主役として活躍
- 白壁や黒塀、自然石などとの相性も◎
(2) 雑木風・和モダンな庭の彩りに
- 緑主体の庭の中で、アクセントカラーとして映える
- アオダモやソヨゴとの対比も美しい
(3) 寄せ植えや中木のポイント使いに
- 常緑樹と組み合わせて季節感を強調
- 特に春・秋の色彩コントラストが魅力的
6.ノムラモミジの魅力と注意点
(1) 魅力
✅ 春〜秋まで赤紫の葉が楽しめる
✅ 紅葉の鮮やかさは圧巻
✅ 整った樹形で剪定しやすい
✅ 和洋どちらの庭にも調和
(2) 注意点
⚠ 乾燥・西日による葉焼けに注意
⚠ 成長が早めなので剪定のタイミングが大切
⚠ 赤葉が映えるよう、背景とのコントラストを意識すると◎
7.まとめ
ノムラモミジは、赤紫の葉色が春〜秋まで楽しめる、希少で美しい赤葉のモミジです。
剪定のしやすい樹形と紅葉の美しさ、さらに季節を問わず庭を彩る存在感で、和風・モダン外構問わず高い人気を誇ります。
手入れに少し気を使うことで、長く美しい姿を楽しむことができます。
こんな方におすすめ!
✅ 赤葉の木を一年中楽しみたい
✅ 庭にアクセントとなる木を植えたい
✅ 雑木風や和モダンの外構をつくりたい
✅ 紅葉が美しく、手入れも比較的しやすい木がほしい
ノムラモミジを植えて、四季の色彩を感じる豊かな庭づくりを楽しんでみませんか?🍁🌿