植木の水やりの仕方~プロの造園家が詳しく解説!

水やりの仕方 アイキャッチ画像
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植木の水やりは植物の健康を維持するために非常に重要ですが、適切な方法を知らないと、根腐れや乾燥によるダメージを与えてしまうことがあります。ここでは、植木の水やりの基本から、具体的な方法、環境ごとのポイントまで詳しく解説します。


1. まず初めに

植え付けてから2~3年程はしっかり水やりをしましょう!

木を植えてからその土地にきちんと根付くまで、少なくとも1年はかかります。
そのため、安全を見越して2~3年程はたっぷりと水やりをするのが好ましいです。

「愛情をもって大切に」育てましょう!

造園家の間ではよく言われる事ですが、植木をただの庭のオブジェとして捉えるのではなく、正真正銘の生き物ですのでいわゆるペットのように愛情をもって大切に育てましょう。
その方が間違いなく植木も元気に育ってくれます!

2. 植木の水やりの基本

① 水やりの頻度

水やりの頻度は、以下の要素によって異なります。

  • 植物の種類:多肉植物やサボテン、オージープランツは乾燥に強く、頻繁な水やりは不要です。一方、オージープランツの中でも特にティーツリーのような湿地帯が原産地のものや、一般的な植木は水やりがたっぷりと必要です。
  • 季節
    • :毎日(気温が上がると植物の成長が盛んになりますので、水やりに気を配ります)
    • :毎日(暑さで水分が蒸発しやすいため、水切れに注意しましょう)
    • :2日に1回(冬に近づくにつれだんだん気温が下がってきますので、水やりの量を徐々に減らすように調整しましょう)
    • :3~4日に1回(成長が遅くなり、水の吸収が少なくなります)
  • 鉢の種類
    • 素焼き鉢:水分が蒸発しやすいため、水やりの頻度が多め
    • プラスチック鉢:水持ちが良く、頻度は少なめ
  • 土の種類
    • 水はけが良い土(多肉植物用):頻繁な水やりは不要
    • 保水性のある土(一般的な植木用):適度な水やりが必要

② 適切な水やりのタイミング

水やりのタイミングは、土の状態を確認して決めます。

  • 表面の土が乾いている → すぐに水をあげる
  • 土が湿っている → まだ水やり不要
  • 鉢を持ち上げて軽いと感じる → 水切れしているので水をあげる

3. 正しい水やりの方法

① 鉢植えの場合

  1. 鉢底から水が流れるまでたっぷり与える
    • 鉢全体に水が行き渡るようにしないと、根が部分的にしか吸収できず、健康に育たない。
    • ただし、受け皿に溜まった水は必ず捨てる(根腐れ防止)。
  2. 朝か夕方に水をあげる
    • 夏場:朝か夕方の涼しい時間帯に(昼間は蒸発しやすい)
    • 冬場:午前中に(夜に水が残ると冷えて根にダメージ)
  3. 霧吹きやホースで葉水をする
    • 乾燥を防ぎ、葉のホコリや害虫予防になる(特に観葉植物やアレカヤシなど)

② 地植えの場合

  1. 広範囲に水をまく
    • 根が深く張るため、表面だけでなくしっかりと水を染み込ませる。
    • 一度に大量にあげるより、ゆっくり時間をかける。
  2. 乾燥防止のためにマルチング
    • 土の表面にウッドチップや腐葉土を敷くと、水分の蒸発を防ぎやすい。
  3. たっぷりじっくりと水やりをする。
    • 根がきちんと水分を吸収できるように、じっくりと水やりをする。

バケツとホースを用意して、バケツ1杯分の水を貯めるにはどれくらいの時間がかかるのか試してみましょう。
それと同等の時間をかけて水やりをすると分かりやすいです!

水やりの量の目安としては、バケツ1杯ほど


4. 水やりの注意点

夏場に気を付けること

根を傷めてしまう場合があるので、朝の涼しい時間帯もしくは夕方に毎日たっぷりと行いましょう!
また夏場は、水道内に残ったままの水が温まって熱湯になっている場合があります出始めの水の温度を直接手で確かめたうえで、出てくる水が冷たくなってから水やりしましょう。

② 冬場に気を付けること

気温が上がり始める朝や、もしくは暖かい昼間のうちに済ませましょう!
気温が下がる夕方に与えると、水気を含んだ土が冷えて凍結してしまい、根腐れの原因となる場合があります。

5. 環境別の水やりのポイント

① 室内での水やり

  • エアコンの風が直接当たらないようにする
  • 鉢の受け皿に水を溜めっぱなしにしない
  • 葉水(霧吹き)を活用する

② ベランダ・屋外の水やり

  • 夏は朝か夕方にし、昼間の水やりは避ける(蒸発してしまう)
  • 冬は土の凍結を防ぐため、日中に水やり
  • 強風が吹く場所では水分が奪われやすいのでこまめにチェック

③ 冬場の水やり

  • 気温が低い朝晩は避け、日中に行う
  • 水の量は控えめにし、乾燥気味に育てる
  • 鉢が凍らないように室内へ移動させるのも有効

6. よくある水やりの失敗と対策

① 水をあげすぎてしまう(過湿)

  • 症状
    • 葉が黄色くなる
    • 土から異臭がする
    • カビが生える
  • 対策
    • 水やりの頻度を減らす
    • 水はけのよい土に変える
    • 風通しの良い場所に置く

② 水が足りない(乾燥)

  • 症状
    • 葉がしおれる、パリパリになる
    • 葉の先端が茶色く枯れる
  • 対策
    • 土の表面が乾いたら適量の水を与える
    • 乾燥がひどい場合は葉水をする

③ 受け皿に水が溜まったまま

  • 症状
    • 根腐れの原因になる
  • 対策
    • 受け皿の水はこまめに捨てる
    • 底に小石を敷いて通気性を確保する

7. まとめ

✅ 植木の水やりの基本ルール

✔️ 土が乾いたらたっぷりあげる(バケツ一杯ほど)
✔️ 夏は朝か夕方、冬は暖かい日中に水やり
✔️ 鉢植えの受け皿の水は捨てる
✔️ 葉水をすると乾燥や害虫予防になる
✔️ 水をやりすぎず、環境や季節に応じた調整が大切

水やりは単に「毎日決まった量を与える」のではなく、植物の状態や季節、環境を見ながら調整するのが大切です。特にアレカヤシのような観葉植物は、水をあげすぎると根腐れを起こしやすいため、土の状態をよくチェックしながら育てましょう!